- 「有意狭窄」に関する基準値
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冠血流 安静時:250 ml/min(約5%)
運動時:1000 ml/min(約20%)FFR FFR 0.80以上:有意狭窄なし
FFR 0.75〜0.80:要検討
FFR 0.75以下:有意狭窄あり狭窄率 75%以上で治療対象
今回は「有意狭窄」について解説するよ。
狭心症患者のカルテに書いてあった気がしますね。
どういう意味なんでしょうか?
有意狭窄は
「これは治療の対象となる血管の狭さですね〜!」
という意味だよ。
なるほど、そういう意味だったんですね!
有意狭窄かどうかというのは、どうやって判断しているんでしょうか?
じゃあそれも含めて詳しく解説していこうか!
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有意狭窄とは
有意狭窄は
「これは治療の対象となる血管の狭さですね〜!」
という意味で使用されます。
心臓に血液を届ける血管である「冠状動脈」が狭くなっている、もしくは閉塞していることが疑われる患者に対して、カテーテルを用いて冠状動脈を調べる「冠動脈造影検査」が行われることがあります。
いつも通り、最初に関連する基準値を置いておきます。 個人的には、基準値はググればOKだと思っていますので、頑張って覚える必要はありません。 今は見なくていいよー、という方はスルーしてください。 「冠動脈造[…]
冠動脈造影検査は、冠状動脈の各部位に狭窄があるかどうかと、その程度を調べるために行います。
この狭窄の程度のことを狭窄度といい、アメリカ心臓協会(AHA)により以下のように分類されています。
この中でも、75%以上の狭窄は治療の対象となり、
有意狭窄
と呼ばれています。
しかし、冠動脈造影検査だけでは狭窄の度合いを正確には評価できません。
なぜなら、冠状動脈造影で確認できるのはあくまで二次元の画像だからです。
二次元の画像では内腔の形はわかっても、血管内部の壁の様子や、肥厚の度合いを評価できません。
特に有意狭窄かどうか判断が難しい時には、実際に血液がどの程度流れているかが重要な判断材料となります。
これには、以下のような検査を用いて、血管の形態、機能を評価します。
●形態評価
・IVUS(血管内超音波法)
・血管内視鏡検査
●機能評価
・プレッシャーガイドワイヤー
・ドプラガイドワイヤ
機能評価では主に
FFR(冠血流予備量比)
を求め冠動脈狭窄の重症度を評価します。
詳細な解説は控えますが、FFRの正常値は1.0となっており、0.8以下で有意狭窄の可能性ありと診断されることが多いです。
この0.8というのは、冠状動脈の病変を境として遠位部の圧力が、近位部の80%以下である時という意味です。
FFRが少ないほど、より閉塞の影響が大きいということですね。
FFR いつも通り、最初に関連する基準値を置いておきます。 個人的には、基準値はググればOKだと思っていますので、頑張って覚える必要はありません。 今は見なくていいよー、という方はスルーしてください。 [su_accor[…]
まとめると
つまり、有意狭窄は
・治療の対象となる血管の狭窄のこと
・おおよそ75%以上の狭窄度を指す
・冠動脈造影検査だけではなく、様々な検査を用いて判断する
ということですね!
その通りだね。
これで「有意狭窄」に関しては理解できたね!
また分からないことがあったら、遠慮なく聞いてね。
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