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医療での「虚血再灌流障害」についてわかりやすく簡単に解説!

「虚血再灌流障害」に関する基準値
pH 7.35〜7.45
ラクテート 成人: 0.56~1.39 mmol/L
   

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虚血再灌流障害とは

虚血再灌流障害とは、血液が長時間流れていない臓器や組織に血液が再び流れた時に、

血液が流れいない間に蓄積した毒性物質が流れ出すことで起こる症状

を指します。

災害時に足などを長時間瓦礫で挟まれていた人が、救助された際に急変するのもこの虚血再灌流障害が原因の一つです。

虚血とは

まず前提知識から説明します。

血液が流れていない状況を「虚血」と言います。

虚血なった臓器や組織では血液による酸素の供給が止まってしまうと、細胞のエネルギー産生が酸素を使用しない「嫌気性代謝」という方法に切り替わりますが、書籍によっては、この嫌気性代謝に切り替わった後のことを「虚血」と記載していることもあります。

虚血再灌流障害の成り立ち

酸素が細胞に届かない状態でエネルギーを産生する方法である嫌気性代謝では、細胞は「ATP」と呼ばれるエネルギーを産生する代わりに「乳酸」や「水素イオン」を蓄積し、細胞内の環境が悪化してきます。

その環境が長く続くといずれ細胞は死んでしまいますが、ある程嫌気性代謝が進んでしまっている状態で血流が再開した場合には回復に向かう過程で細胞の障害と共に様々な毒性の物質が産生されます。

この時発生した障害と、発生した毒性物質による全身の臓器に対する障害を総称して「虚血再灌流障害」と呼んでいます。

まとめると

虚血再灌流障害とは…

血液が流れていない状況を「虚血」という

血液が流れいない間に蓄積した毒性物質が流れ出すことで起こる症状のこと

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