いつも通り、最初に関連する基準値を置いておきます。
個人的には、基準値はググればOKだと思っていますので、頑張って覚える必要はありません。
今は見なくていいよー、という方はスルーしてください。
- 「アミノ酸」に関する基準値
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血漿アミノ酸濃度 35-65mg/dL
※ただし、種類ごとの平均は2mg/dL
「ザックリ」説明
ドクター先生!
アミノ酸って何なんですか?
アミノ酸は医療の世界では
タンパク質の構成する物質のこと
を指す言葉だよ!
タンパク質って体の大部分を構成する物質ですよね?
そうなんだ。
タンパク質は体の固体部分の約3/4を構成するとても重要な物質なんだよ。
ほとんどじゃないですか!
それを構成するアミノ酸についても知っておかないとですね。
もっと詳しく教えてください!
じゃあ、詳しく見ていこうか!
「シッカリ」説明
アミノ酸とは
アミノ酸は医療の世界では、
タンパク質の構成要素のこと
を指します。
タンパク質の主に20種類のアミノ酸から出来ており、これらのアミノ酸は血液中にも35-65mg/dl ほど存在しています。
アミノ酸は食物からタンパク質の形で摂取されており、消化管でタンパク質を消化した後に、そのほとんどがアミノ酸に分解されてから血液中に吸収されます。
その後、速やかに細胞内に取り込まれてタンパク質として保存されます。
筋肉トレーニングをしている人がアミノ酸を摂るのは、消化の過程を飛ばして速やかに細胞に吸収されてタンパク質を構築できるため、アミノ酸の摂取が壊れた筋組織の修復に最適と考えられているからです。
必須アミノ酸
タンパク質を構成するアミノ酸のうち、生体の内部で合成出来ないアミノ酸のことを「必須アミノ酸」といいます。
特に人間ではタンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、以下の9つが必須アミノ酸として知られています。
・バリン
・ロイシン
・イソロイシン
・メチオニン
・リジン
・フェニルアラニン
・トリプトファン
・スレオニン
・ヒスチジン
これらの必須アミン酸に対して、他のアミノ酸を「非必須アミノ酸」と言います。
「非必須」と言うのは、これらのアミノ酸が必要ではないということではなく、
「体内で合成できるために食物で摂取する必要がない」
と言う意味です。
必須アミノ酸は専門の試験などでは問われることが多いですが、実際の現場でその知識が必要になることはほとんどありません。
個人的に丸暗記はあまり意味が無いと考えていますが、試験を乗り越えるために頭文字をとった語呂合わせなどもを活用して一時的に覚えてしまうのも一つの手です。
アミノ酸の分解
細胞で貯蔵できるタンパク質が限界に達すると、体液中のアミノ酸は全て分解されます。
この時、エネルギーとして使用されるか、もしくは脂肪として貯蓄されます。
このエネルギー生成は「脱アミノ」と呼ばれる反応から始まり、最終的にエネルギーの元となる物質と尿素に変換されます。
アミノ酸からのエネルギーの産生については以下をご覧ください。
→医療での「タンパク質代謝」について簡単に解説!
まとめると
つまり、アミノ酸は…
・医療では、タンパク質を構成する20種類の要素のことを指す
・食事でしか摂取できないものを「必須アミノ酸」と言う
・エネルギーとしても利用される
と言うことですね!
その通りだね!
これでアミノ酸についてはバッチリだね。
また分からないことがあったら遠慮なく聞いてね!
分かりました!
ありがとうございます。