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炭水化物

  • 2022年3月14日
  • 2022年4月24日
  • 生理学

いつも通り、最初に関連する基準値を置いておきます。

個人的には、基準値はググればOKだと思っていますので、頑張って覚える必要はありません。

今は見なくていいよー、という方はスルーしてください。

「炭水化物」に関する基準値
   
   

「ザックリ」説明

 
ドクター先生

今回は「炭水化物」について解説するよ!

 

 
ナース看護師

三大栄養素の一つですよね!

ダイエットした時に調べたことがあります。

確か、糖質として吸収されるんでしたっけ?

 

 
ドクター先生
コメント

 

惜しいね!

炭水化物は糖質と食物繊維の総称なんだよ。

エネルギーに成りにくい食物繊維を除いた炭水化物を、糖質というんだ。

 

 
ナース看護師

そうだったんですね!

食物繊維って野菜に含まれるものかと思っていました…

 

 
ドクター先生

その認識は大体合っているよ!

炭水化物の代表とも言えるお米も穀物だからね。

でも炭水化物でもっとも重要なのは、エネルギー産生に関わる糖質の方なんだ。

 

 
ナース看護師

そうなんですね!

もっと詳しく炭水化物について教えてください!

 

 
ドクター先生

じゃあ詳しく見ていこうか。

「シッカリ」説明

炭水化物とは

炭水化物とは、単糖を最小構成とする化合物です。

生きていくために必要なエネルギーとなる栄養素、と理解出来ていれば問題ありません。

 

身近なところではお米や麺類などが多く炭水化物を含んでいるということはご存知かと思います。

炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分けることができます。

糖質は消化酵素により分解され、最終的に小腸で速やかに吸収されてエネルギーに変換されます。

一方、食物繊維は消化酵素によって消化が難しく、エネルギー効率は半分以下になります。

難しい表現では、簡単に消化できる糖質を「易消化性炭水化物」と、そうではない食物繊維を「難消化性炭水化物」と言います。

 

炭水化物の代表である米や麺類は、ほとんどが易消化性炭水化物として体内で細かい糖質に分解された後、エネルギーとして使用されます。

このエネルギーとしての利用こそが、炭水化物のもっとも重要な役割です。

特に、脳や赤血球などの組織ではエネルギー源の大部分を糖質に頼っているため、炭水化物によるエネルギー供給は生体の維持には不可欠です。

摂取した炭水化物から作られた糖質は基本的には体外に排出されることはなく、過剰に摂取した炭水化物は一部を「グリコーゲン」として蓄え、残りを「脂肪」として蓄えます。

 

易消化性炭水化物は消化・吸収を経て、約 4 kcal / g のエネルギーに変換されます

糖質からエネルギーを産生する過程を「炭水化物代謝」もしくは「糖質代謝」と言います。

ザックリとした流れとしては、摂取した炭水化物がグルコースなどの形で細胞内に取り込まれ、酸化されることによってATPというエネルギーを作り出しており、全身の細胞で使用されています。

炭水化物の代謝について、詳細は以下をご覧ください。

→医療での「炭水化物代謝」について簡単に解説!

まとめると

 
ナース看護師

つまり、炭水化物は…

糖質と食物繊維の総称である

糖質は 1 g で 4 kcalのエネルギーを生成する

過剰摂取された炭水化物は「グリコーゲン」と「脂質」として貯蔵される

と言うことですね!

 

 
ドクター先生

その通りだね!

炭水化物の代謝について知りたい場合は「炭水化物代謝」で説明するね。

また分からないことがあれば遠慮なく聞いてね。

 

 
ナース看護師

分かりました!

ありがとうございます。