医療での「ホルター心電図」についてわかりやすく簡単に解説！

心電図

ナース看護師

ドクター先生！

心電図の勉強をしている時に「ホルター心電図」っていうのが出ていたんですが、普段目にすることが少ないのでイメージが湧かないんです…

ドクター先生

ホルター心電図は、

24時間連続での心電図をとるための検査

のことだね！

ドクター先生

ナースちゃんと同じで、普段あまり見ない人にはイメージしづらいと思うから、ざっくりどういう検査なのかを説明するね！

ホルター心電図とは

ホルター心電図とは、

24時間連続での心電図をとるための検査

のことです。

そのことから「24時間心電図」と呼ばれることもあります。

ホルター心電図

通常の心電図検査では測定した瞬間の心電図しか確認することができませんが、ホルター心電図では「通常の心電図検査では見つけられなかった心臓の異常」を見つけることができる可能性があります。

具体的には、不整脈や狭心症・虚血性心疾患などの診断に用いられる検査です。

患者は病院でホルター心電図を装着し自宅に帰って普段と同じ生活を行います。

「普段と同じ」というところがミソです。

基本的には入浴等は禁止ですが、最近は防水のものも登場しています。

ホルター心電図は、

「胸が締め付けられる様な痛みがした」

「動機、めまい、失神した」

といった患者の原因が心臓にあるのかどうか（不整脈の有無）を調べるために使用されます。

心電図を測定した時に、心臓病の兆候が見られない場合も多いため、日常生活の中で測定することで心臓病の早期発見に繋がります。

ホルター心電図の測定は、「普段どおりの生活を送りながら」心電図を記録することに意味があります。

そのため、患者は食事や排泄など検査中の行動を「行動記録」として書き留めてる必要があります。

特に、症状が出たときには詳しく状況や状態を記録することが求められます。

また、ホルター心電図の検査中に自覚症状が出現した場合は、機器についているボタンを押すことで症状があった時間として記録することも可能です。

また、心電図に混入する雑音（ノイズ）にも注意する必要があります。

配線は可能な限りまとめて体に密着させ、測定を開始する前に心電図の波形が綺麗に描出されているかの確認を必ず行いましょう。

ナース看護師

ホルター心電図は…

・24時間連続での心電図をとるための検査のこと

・通常の心電図では現れにくい不整脈を調べるために使用する

・検査の際には「普段通りの行動」と「ノイズ」に注意が必要

ということですね！

ドクター先生

その通りだね！

また分からないことがあったら遠慮なく聞いてね。