- 「重炭酸ナトリウム」に関する基準値
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血漿HCO3-濃度 細胞内pH おおよそ7.0 動脈血pH 7.35〜7.45
今回は「重炭酸」について説明するよ!
聞いたことはありますけど、実は何のことか分かってないです…
重炭酸は、体内のpHを一定に保つ働きを持つ陰イオンのことなんだ。
「バイカーボネイト」とか「バイカーボ」っていう人もいるね。
ちなみに、血液検査の「HCO3–」って項目だよ。
pHってアルカリ性とか酸性とかを表す指標のことですよね。
重炭酸がどう関わっているんですか?
じゃあその点も含めて、詳しく見ていこうか!
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生体内での重炭酸とは
重炭酸は正確には「重炭酸塩」と言います。
一般的には「炭酸水素イオン」とも呼ばれており、組成式「HCO3–」として表されます。
体の中を細胞内と細胞外に分けた時、重炭酸は細胞外で主に「重炭酸ナトリウム」という、ナトリウムと結合した状態で存在します。
重炭酸の役割
医療の世界において、重炭酸は
血中の緩衝能を表す指標
として用いられています。
緩衝は何かの衝撃や変化を和らげる「クッション」のようなものだと考えてください。
簡単にいうと重炭酸は、
「血液中のpHに対して」クッションの役割を持っている
ということです。
pHは酸性かアルカリ性かを判断するための値で、大きく変化すると体内のほとんど全ての酵素が影響を受けます。
そのため体内のpHは、常にほぼ一定の値で保たれています。
pHは「水素イオンの濃度」を表しており、水素イオンの濃度が下がると、pHはアルカリ性に傾きます。
逆に、水素イオンの濃度が上がると、pHは酸性に傾きますが、この時に過剰になった水素イオンと重炭酸が結合することで、水と二酸化炭素に変換し、pHを一定に保つことが可能になっています。
H+ + HCO3– → H2CO3 → CO2 + H2O
この反応は、アルカリ性に傾いた時には逆に向かっても起こります。
これらは「重炭酸緩衝系」と呼ばれている緩衝作用の一つであり、体内のpH調整にとって最も重要な役割を担っています。
ちなみに、この酸性とアルカリ性のバランスを一言で「酸塩基平衡」と言います。
酸塩基平衡を一定に保つ緩衝系は、重炭酸緩衝系の他にもリン酸緩衝系やヘモグロビン緩衝系などが存在します。
「緩衝作用」に関する基準値 動脈血pH 7.35〜7.45 細胞内pH おおよそ7.0 BE 女性:-2.3~2.7 [ mmol / L ]男性:-3.2~1.8 [ mmol / L ] HCO-3 24 [[…]
まとめると
つまり、重炭酸は
・炭酸水素イオンのこと
・pHを一定に保つ「重炭酸緩衝系」の主役である
ということですね!
その通りだね!
たくさん他の呼び方が出てきたから困惑するかもしれないけど、「重炭酸」といえば伝わるから安心してね。
重炭酸緩衝系については今回の内容では全然不十分だから、また今度説明するね。
よろしくお願いします!
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