「血管内視鏡検査」に関しての基準値は特にありません。
今回、基準値はお休みです。
- 「血管内視鏡検査」に関する基準値
-
「ザックリ」説明
今回は「血管内視鏡検査」について解説するよ!
内視鏡って、カメラを使って体の内部をみる機器のことですよね?
さすが、その通りだよ。
「血管内視鏡検査」は内視鏡を用いた検査の一つなんだ。
血管の中をカメラで見る検査ってことですね!
でも、血液が流れているのに内部の様子なんて見えるんですか?
じゃあ、その疑問も含めて詳しく解説していこうか!
「シッカリ」説明
血管内視鏡検査の説明の前に、大前提となる「内視鏡」について説明します。
内視鏡とは
内視鏡は、先端部分にカメラが装填されている装置のことです。
その先端までの部分は曲げることが簡単な、「ファイバー」と呼ばれる柔らかな管が使用されています。
胃を撮影する「胃カメラ」が、代表的な内視鏡検査です。
胃カメラを代表とした内視鏡検査の目的は、検査対象の表面粘膜に異常がないかを観察し、治療の方針を検討することにあります。
血管内視鏡検査とは
血管内視鏡検査は、その名の通り血管内を内視鏡で撮影する検査です。
血管内を撮影するとは言っても、多くの場合は狭心症などの診断のために、冠状動脈の検査を行う事を指します。
通常の内視鏡検査では、口や肛門に内視鏡を挿入していきますが、血管内視鏡検査では心臓カテーテル検査の様に、血管内に専用の機器を用いて内視鏡を備えたカテーテルを挿入します。
内視鏡自体も通常の内視鏡よりもかなり細いものが使用されれます。
血管内を撮影する方法
胃や腸などの消化器とは異なり、血管内には血流が存在するため、内視鏡を挿入したとしてもそのままでは血管内腔を撮影することはできません。
そこで、血管内を撮影するために現在では大きく以下の2種類の方法が用いられています。
・血流遮断型
・血流温存型
血流遮断型はその名前の通り、一時的に血流を遮断することにより血管内腔を観察する方法です。
カテーテルに備えてあるバルーンを、観察したい部位の手前で拡張させることで、一時的に血流を遮断します。
この方法は良好な視野を得られるという反面、バルーンでの閉塞により心筋虚血を伴うという欠点を持っています。
一方で血流保存型は、観察したい部位の手前で生理食塩水やリンゲル液などの透明な液体を注入することで、血管内腔を観察することができます。
こちらは血流遮断型と比較して、心筋虚血を軽度に抑えられるという利点はありますが、視野はバルーンを用いるよりも悪くなってしまいます。
検査方法 | 心筋虚血 | 視野 |
血流遮断型 | × | ◯ |
血流温存型 | △ | △ |
血管内視鏡検査の目的
血管内視鏡検査の目的も内視鏡検査とほとんど同じで「検査対象の血管内腔に異常がないかを観察し、治療の方針を検討すること」です。
冠状動脈内の
・プラーク
・血栓
・解離
などを観察し、診断することが可能です。
まとめると
つまり、血管内視鏡検査は
・冠状動脈内を観察する検査
・観察する方法には「血流遮断型」と「血流温存型」が存在する
ということですね!
その通りだね!
これで血管内視鏡についてざっくり理解することができたね。
また分からないことがあれば遠慮なく聞いてね。
分かりました!
ありがとうございます!