- 「Coronary Sinus」に関する基準値
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Coronary Sinusの直径 約 6.0 〜 10.0 mm
※以下文献参照
冠血流量 75〜80 ml / 100g / min(心拍出量の5%程)
※運動負荷時では約4倍まで増加する
ドクター先生!
この前カテ室で「 Coronary Sinus」って単語を聞いたんですが、なんのことなんでしょうか?
Coronary Sinusは、
冠状静脈の出口部分
のことだね。
日本語では「冠状静脈洞」だね!
そうなんですね!
冠状動脈と関係があるんですか?
すごく関係あるよ!
冠状動脈から心臓の筋肉に栄養を届けた血液が、流れ込むのが冠状静脈 なんだ。
冠状動脈が冠状静脈に流れて、最後にはCoronary Sinusに行き着くわけですね!
もっと詳しく冠状静脈洞について教えてください!
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Coronary Sinusとは
Coronary Sinusはどこにある?
Coronary Sinusは、
冠状静脈を通った血液が最終的に流れ込む、右心房に存在する穴のような部分
のことを指します。
右心房は、全身を巡った血液が最初に流入する心臓の部屋と考えてください。
その右心房の中でも冠状静脈洞は、心臓の裏側の「冠状溝」と呼ばれる心房と心室を分ける部分に存在しています。
Coronary Sinusは日本語では「冠状静脈洞」と呼ばれますが、現場ではCoronary Sinusを略して「CS」と呼ばれることが多いです。
「冠静脈洞」という人もいますが、同じものを指しています。
冠状静脈は大きく大心静脈、中心静脈、小心静脈に分けられ、それらは冠状動脈と並走するように流れた後、冠状静脈洞に流入します。
Coronary Sinusと不整脈との関係は?
Coronary Sinusには、出口部分を覆うように細い筋肉の束が存在します。
これによって、右心房と左心房は電気的に繋がっており、心房性不整脈に関連していると言われております。
このような不整脈との関連もあり、Coronary Sinusは心臓カテーテルの分野でよく取り上げられます。
特にアブレーションと呼ばれる治療では心房の電気の流れを見る基準点として使用されたり、冠状静脈洞内が治療の標的になることもあります。
まとめると
つまり、Coronary Sinusは…
・ 冠状静脈の出口にあたる部分であり、右心房に開口する
・ 日本語では「冠状静脈洞」、現場では「CS」と言われる
・ 特に心臓カテーテルの分野と関わりが深い
ということですね!
その通りだね!
カテーテル分野に携わる人はよく聞く単語だから、深掘りしてみると面白いよ。
また分からないことがあったら遠慮なく聞いてね。
分かりました!
ありがとうございます。
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