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医療での「ANP」についてわかりやすく簡単に解説!

  • 2022年7月11日
  • 2022年7月19日
  • 未分類
「ANP」に関する基準値
ANP 40 [ pg / ml ] 以下
BNP 20 [ pg / ml ] 以下
   

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ANPとは

ANPは

Atrial Natriuretic Peptide

を略したもので、日本語では

心房性ナトリウム利尿ペプチド

を意味しています。

心臓の房室から分泌されるホルモンの一つで、

ナトリウム利尿作用

血管拡張作用

などを始めとした多彩な作用を持っています。

ANPが高値の場合は、心臓に対する負担(心房負荷)血管内の水分の過剰(循環血漿量の増加)を起こす病気がある可能性があります。

ANPの役割

ANPは、日本語での「心房性ナトリウム利尿ペプチド」から分かる通り心臓の「心房」から血液中に分泌されるホルモンです。

心房に負荷がかかると分泌され、腎臓に作用して利尿を促進し、末梢血管を拡張して血圧を下げるなどの効果を発揮します。

簡単にいうと、ANPは何らかの要因で心臓に負荷がかかったときや、血液を押し出す力が必要になったときに分泌され、心臓の負担を軽減する役割を持っているということです。

ANPにはα、β、γの3種がありますが、ホルモンとして血中にあるのはほとんどがαです。

心臓の疾患や、腎臓の疾患(心不全や腎不全など)がどのくらい重症かを判定するときや、行った治療の効果がどのくらいあったかを判定する基準として使用されます。

ANPとよく似たホルモンに、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と呼ばれるものが存在します。BNPはANPと比較して心機能が減少した際の反応が大きく、心不全の指標としてはANPより優れていると言われています。

「それではANPの立場がないではないか!」と思われるかも知れませんが、ANPは透析前後で大きく変動することから、慢性腎不全患者における透析終了時体重の設定の指標として用いられています。

ただし、両者共に体液量の変化にも影響を受けるため、結果の判読には注意が必要です。

まとめると

ANPは…

・日本語での「心房性ナトリウム利尿ペプチド」を意味する

・心臓の心房から分泌される

・分泌には心房にに対しての圧力負荷が関係する

・心室機能、心不全の重症度などを確認する指標として用いられるほか、透析終了の指標としても用いられる

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