医療での「脳性ナトリウム利尿ペプチド」についてわかりやすく簡単に解説！

血液

「BNP」に関する基準値

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脳性ナトリウム利尿ペプチドとは

脳性ナトリウム利尿ペプチドは英語では

「Brain Natriuretic Peptide」

といい、現場では略して

「BNP」

と呼ばれることが多いです。

心臓から分泌されるホルモンの一つで、

ナトリウム利尿作用、

血管拡張作用

などを持っています。

脳性ナトリウム利尿ペプチドはブタの脳から発見されたために「脳性」と命名されていますが、人間の血液中で測定される脳性ナトリウム利尿ペプチドは「心臓から分泌される」ので、勘違いしないようにしましょう。

脳性ナトリウム利尿ペプチドは主に心臓の「心室」から血液中に分泌されるホルモンです。

心室に負荷がかかると分泌され、強力なナトリウム利尿作用、血管拡張作用を持っています。

血圧を上昇させる交感神経系やレニン・アンギオテンシン系を抑制して、それらのホルモンと拮抗的に働いて心不全などの病態を改善させます。

簡単にいうと、何らかの要因で心臓に負荷がかかったときや、血液を押し出す力が必要になったときに、心臓は脳性ナトリウム利尿ペプチドを分泌して心臓の負荷を和らげようとするということです。

脳性ナトリウム利尿ペプチドの分泌は心臓への圧負荷に反応するため、心室機能、心不全の重症度などを確認する指標として用いられています。

脳性ナトリウム利尿ペプチドとよく似たホルモンに、ANP（心房性ナトリウム利尿ペプチド）と呼ばれるものが存在しますが、脳性ナトリウム利尿ペプチドはANPと比較して心機能が減少した際の反応が大きく、心不全の指標としてはANPより脳性ナトリウム利尿ペプチドの方が優れています。

ただし、両者共に体液量の変化にも影響を受けるため、結果の判読には注意が必要です。

脳性ナトリウム利尿ペプチドは…

・英語の頭文字を取って「BNP」と呼ばれることが多い

・心臓の心室から分泌される

・分泌には心室に対しての圧力負荷が関係する

・心室機能、心不全の重症度などを確認する指標として用いられる

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