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医療での「BNP」についてわかりやすく簡単に解説

  • 2022年6月25日
  • 2022年6月29日
  • 血液
「BNP」に関する基準値
ANP 40 [ pg / ml ] 以下
BNP 20 [ pg / ml ] 以下
   

「BNP」を学ぶなら、まずこの一冊!

BNPとは

BNPは

Brain Natriuretic Peptide

の略で、日本語では

脳性ナトリウム利尿ペプチド

と言います。

心臓から分泌されるホルモンの一つで、

ナトリウム利尿作用

血管拡張作用

などを持っています。

BNPはブタの脳から発見されたために「脳性」と命名されたのですが、人間の血液中で測定されるBNPは心臓から分泌されるので、勘違いしないようにしましょう。

BNPの役割

BNPは主に心臓の「心室」から血液中に分泌されるホルモンです。

心室に負荷がかかると分泌され、強力なナトリウム利尿作用血管拡張作用を持っています。

血圧を上昇させる交感神経系やレニン・アンギオテンシン系を抑制して、それらのホルモンと拮抗的に働いて心不全などの病態を改善させます。

簡単にいうと、何らかの要因で心臓に負荷がかかったときや、血液を押し出す力が必要になったときに、心臓はBNPを分泌して心臓の負荷を和らげようとするということです。

BNPの分泌は心臓への圧負荷に反応するため、心室機能、心不全の重症度などを確認する指標として用いられています。

BNPとよく似たホルモンに、ANPと呼ばれるものが存在しますが、BNPはANPと比較して心機能が減少した際の反応が大きく、心不全の指標としてはANPよりBNPの方が優れています。

ただし、両者共に体液量の変化にも影響を受けるため、結果の判読には注意が必要です。

まとめると

BNPは…

・脳性ナトリウム利尿ペプチドのこと

・心臓の心室から分泌される

・分泌には心室に対しての圧力負荷が関係する

・心室機能、心不全の重症度などを確認する指標として用いられる

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