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医療での「アニオンギャップ」についてわかりやすく簡単に解説!

「アニオンギャップ」に関する基準値
正常アニオンギャップ 12±2 [ mEq / L ]
Base Excess(BE)  ±2.5 [ mEq / L ]
pH 7.40±0.05

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アニオンギャップとは

アニオンギャップは簡単にいうと、

細胞外液中の「測定している」陽イオンと陰イオンの差

のことです。

陽イオンを「カチオン」、陰イオンを「アニオン」というため、その二つの差を「アニオンの差(Anion Gap)」というわけですね。

アニオンギャップの計算方法

まず前提として、細胞外液は電気的に中性であり、存在する全ての陽イオンと陰イオンを合わせるとその差は0になります。

しかし、実際に細胞外液である血液の電解質を測定するときは、陽イオンとしてはNaを、陰イオンとしてClHCO3のみを測定するのが一般的です。

アニオンギャップは、これらの「測定可能な陽イオンと陰イオンの差」であるため、以下の式から求めることが可能です。

AnionGap = Na-(Cl+HCO3

アニオンギャップは酸塩基平衡異常、特に代謝性アシドーシスの原因を鑑別するために用いられています。

しかし、集中治療の領域などではその臨床的意義が疑問視されており、最近では酸塩基平衡を理解する新しい方法として「Stewart approach」と呼ばれる考え方が用いられることもあります。

まとめると

アニオンギャップとは

細胞外液中の「計測している」陽イオンと陰イオンの差のこと

Na、Cl、HCO3から求めることができる

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