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心筋保護液に使用される一般的なカリウム濃度
※種類により異なる約 16 mEq/L 温度による酵素活性 (10℃ごとに)50%減
※体温37℃から17℃になった場合、25%まで下がる血液心筋保護液の割合 血液:心筋保護液 = 4:1
ドクター先生!
心筋保護っていくつか種類があるって聞いたんですが、どんなものがあるんでしょうか?
お、マニアックなところに興味を持ったね!
心筋保護法には主に
・ 血液を使用するもの
・ 血液を使用しないもの
の2種類に分けられるんだ!
両方いっぺんに解説すると混乱するから、今回は
「 血液を使用する心筋保護法 」
について解説しようか!
血液を使用する心筋保護法…
何か名前がついているんでしょうか?
「 血液心筋保護法 」っていわれているね!
血液を使うってどういうこと!?っていう話から、詳しく解説していくね!
心筋保護の種類
心筋保護液はざっくりと分類すると、「血液を使用するもの」と「血液を使用しないもの」の2種類があります。
血液を使用した心筋保護液のことを「血液心筋保護液」と言い、それを使用した心筋保護のことを「血液心筋保護法」と呼んでいます。
逆に、血液を使用しない心筋保護液、心筋保護法はそれぞれ「晶質液心筋保護液」「晶質液心筋保護法」と呼ばれます。
「晶質液心筋保護法」に関する基準値 細胞内液:細胞外液 Na+濃度 143:15 [ mEq / L ] K+濃度 4:150 [ mEq / L ] ナース看護師 ド[…]
血液心筋保護とは
血液を薬剤に使用した心筋保護のことを、「血液心筋保護法」と言います。
心筋保護液の中に含まれる血液は、ヘモグロビンという酸素を運搬する細胞を持つことで知られています。
このヘモグロビンにより、心筋保護液の中に酸素をより多く含むことができるため、酸素を使った代謝である「好気性代謝」の維持をすることができます。
血液心筋保護液の組成は?
血液心筋保護液は、酸素を加えた血液にカリウムなどの心筋保護に関する薬剤を含んだものを混ぜ合わせることで作成されます。
その比率は血液4:晶質液1が一般的です。
「血液心筋保護法と晶質液心筋保護法のどちらがいいの?」
という話には諸説ありますが、未だに最適解は見つかっていません。
ここでは触れませんが、成り立ちや今後の展開なども興味深いですので、気になった方は是非深堀りしてみてください。
(おすすめワード)
DelNido、Buckberg、St.Thomas、Bretschneider
まとめると
・ 血液を混合した心筋保護液による心筋保護法のこと
・ 好気性代謝の維持に貢献している
・ 晶質液心筋保護法とどちらが優れているかは議論の余地がある
ということですね!
その通りだね!
ただ、心筋保護は 危険も大きい治療 だから、実際に現場で使用するなら、ここで得た知識をもっと深掘りしようね。
また分からないことがあったら、遠慮なく聞いてね。