- 「不安定狭心症」に関する基準値
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心筋トロポニンT ECLIA法:0.014 ng/mL 以下 冠血流 安静時:250 ml/min(約5%)
運動時:1000 ml/min(約20%)
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不安定狭心症とは
不安定狭心症は労作時狭心症の進行した段階にあたり、
発作の症状や回数、タイミングが変わってきたもの
を指しています。
狭心症は、心臓への血液の供給が
必要としている量よりも少なくなってしまうことによって起こる症状
のことです。
血液によって心臓の筋肉に供給される「酸素」の量が減ってしまうため、心臓が「窒息している」というイメージが分かりやすいかと思います。
狭心症の分類
心臓は様々な臓器の中でも、特に酸素を必要とする臓器の一つです。
狭心症はそんな酸素をたくさん必要とする心臓に対して、十分な酸素が供給されない場合に発症します。
心臓に対して酸素を供給する血管を「冠状動脈」と言います。
この冠状動脈に血液が流れない状況になると、心臓に対して酸素が供給できなくなり、狭心症となります。
この血液が流れない状況というのは、以下のような場合に発生します。
・血管の内部が狭くなる
・血管の周りの筋肉が痙攣する
この原因の違いにより狭心症は以下の2種類に分かれます。
・血管の内部が狭くなることによる狭心症 → 労作時狭心症
・血管の周りの筋肉が痙攣することによる狭心症 → 安静時狭心症
最初にもお伝えしましたが、不安定狭心症は
労作時狭心症の進行した段階にあたり、発作の症状や回数、タイミングが変わってきたもの
を指しています。
冠状動脈が完全に閉塞した疾患を「心筋梗塞」と言いますが、不安定狭心症は「心筋梗塞の一歩手前」と考えてください。
不安定狭心症には「カテーテル治療」もしくは「心臓バイパス手術」が適応されます。
「安定狭心症」と「安静時狭心症」とは全く別物ですので混同しないように注意しましょう。
記事の最後に分類別の一覧を載せておきますので、頭を整理しながら理解してください。
まとめると
不安定狭心症とは…
・労作時狭心症の進行した段階にあたり、発作の症状や回数、タイミングが変わってきたもの
・不安定狭心症の治療には「カテーテル治療」もしくは「心臓バイパス手術」が適応される
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