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医療での「安静時狭心症」についてわかりやすく簡単に解説!

  • 2022年5月26日
  • 2022年5月27日
  • 疾患
「安静時狭心症」に関する基準値
心筋トロポニンT ECLIA法:0.014 ng/mL 以下
冠血流 安静時:250 ml/min(約5%)
運動時:1000 ml/min(約20%)
   

「安静時狭心症」を学ぶなら、まずこの一冊!

安静時狭心症とは

安静時狭心症は、

心臓の血管が痙攣が原因で発生する狭心症の一種

のことです。

基本的には、

血管の内部がプラーク(脂肪の塊)によって狭くなる『以外』の原因で起こった狭心症

と考えてください。

発作の症状が、深夜〜朝方の眠っている間に多いことから「安静時」という名称で呼ばれています。

稀にですが、動いている時にも症状が現れることがあります。

心臓の血管である「冠状動脈」が痙攣することで、収縮して血管の流れが阻害されて、一時的に痛みや胸を締め付けられるような苦しみが持続します。

この時の痙攣を「攣縮」というため「攣縮性狭心症」とも言われます。

攣縮は「ひきつり、縮まること」という意味です。

安静時狭心症は

冠状動脈周辺の筋肉の痙攣

が主な原因とされています。

この痙攣のことを「攣縮」または「スパズム」と呼びます。

スパズム

一時的な症状のことが多いですが、心筋梗塞につながる場合もあります。

狭心症は、心臓への血液の供給が

必要としている量よりも少なくなってしまうことによって起こる症状

のことです。

血液によって心臓の筋肉に供給される「酸素」の量が減ってしまうため、心臓が「窒息している」というイメージが分かりやすいかと思います。

狭心症は、原因の違いにより以下の2種類に分かれます。

・血管の内部が狭くなることによる狭心症 →  労作時狭心症
・血管の周りの筋肉が痙攣することによる狭心症 →  安静時狭心症

この中でも、労作時狭心症は「安定」と「不安定」に分けられます。

「安定狭心症」と「安静時狭心症」とは全く別物ですので混同しないように注意しましょう。

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まとめると

安静時狭心症とは…

心臓の血管が痙攣が原因で発生する狭心症の一種

深夜〜朝方の眠っている間に発作症状が生じることが多い

最後に狭心症の分類をまとめていますので、見返しながら整理してみてください。

狭心症の分類

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