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医療での「ネブライザー」についてわかりやすく簡単に解説!

「ネブライザー」に関する基準値
   
   

「ザックリ」説明

 
ナース看護師

ドクター先生!

患者さんが吸入器で薬を使用していたんですが、あれってなんですか??

 

 
ドクター先生

ああ、それは「 ネブライザー 」だね!

薬剤を霧状にして、気管支や肺に届ける医療機器 なんだ。

 

 
ナース看護師

なるほど、呼吸器に薬を届けるための機器なんですね!

ネブライザーは1種類だけなんでしょうか?

 

 
ドクター先生

いろんなメーカーから出ているよ!

でも大きくは3種類に大別されるんだ。

その種類も含めて、詳しく見ていこうか!

「シッカリ」説明

ネブライザーは 液体の薬剤を細かい粒子状(霧状)するための医療機器 です。

その粒子を吸入することで、粒子が気管支や肺に送り込まれて呼吸器症状を緩和することが可能です。

 

呼吸器に薬を届けるための医療機器 」と思って頂ければ大丈夫です。

 

ネブライザーは以下の3種類に大別されます。

ネブライザ_ジェット式- ネブライザー_超音波式 ネブライザー_メッシュ式-

ジェット式

(コンプレッサー型)

超音波式 メッシュ式

 

超音波式の方が粒子の径を細かく、より呼吸器のより奥の方に薬剤を届けることができます。

逆にジェット方式は超音波式よりも粒子径が大きく不均一であるため、呼吸器の奥には届きづらくなります。

気管の構造

超音波式とジェット式のネブライザーは本体が大きいものが多いのに対して、メッシュ式は携帯可能なほど小さいものが一般的です。

 

 

家庭での使用ではメッシュ式が便利のようにも感じますが、 超音波式とメッシュ式では その原理や構造により使用できない薬剤がある *ため、どの方式の機器を使用するかは慎重に選ぶ必要があります。

以下にそれぞれの簡単な特徴をまとめておきます。

  ジェット式 超音波式 メッシュ式
原理 圧縮ガスによるベンチュリー効果 超音波振動 ホーン振動子によるメッシュの通過
粒子径 約 1 〜 15 μm 約 0.5 〜 5 μm 約 1 〜 8 μm
利点 ・使用できる薬剤が多い

・細かい粒子になるため、肺胞末梢まで薬液が到達する

・ジェット式よりも静音性に優れる

・携帯可能なほど小型のものが多い

・ジェット、超音波式よりも静音性に優れる

欠点

・装置が大きい

・駆動音が大きく、静音性で劣る

・使用できない薬液が存在する

・使用できない薬液が存在する

・大量、長時間の投与ができない

 

いずれの方式の機器を使用する場合も、 清潔であることが最も重要 です。

 

 

吸入される粒子は肺や気管支に直接到達するため、粒子が細菌などに汚染されていると、 感染を起こす可能性 があります。

そのため、ネブライザーは清潔に保ち、消毒を徹底する必要があります。

 

*一部の薬液は振動や熱により不活化されてしまったり、メッシュの目詰まり起こしてしまうため

まとめると

 
ナース看護師

つまり、ネブライザーは…

薬剤を細かい粒子にして呼吸器に届ける医療機器

ジェット式、超音波式、メッシュ式の三つがある

機器の清潔維持が重要

ということですね!

 

 
ドクター先生

その通りだね!

今回は原理や種類を中心に解説したけど、実際に使う際はしっかりと使用方法も勉強してね。

 

 
ナース看護師

分かりました!

ありがとうございます。