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医療での「レトロ」についてわかりやすく簡単に解説!

「レトロ」に関する基準値
   
   

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レトロとは

医療業界でのレトロとは…

逆行(Retrograde)

のことを指します。

毎度のことながら小難しいので、ザックリ表現すると

普通の流れとは逆向きに入れる

ということだと考えてください。

普段はあまり使わず、逆行性に注入するという機会、手段がある分野にのみ使われます。

レトロという用語の使い方

普段よく目にする点滴や注射はほとんどが順行性の投与です。

しかし、特定の分野では自然な身体の流れから逆向きに向かって注入(または挿入)することがあります。

これをレトロ注入(Retrograde infusion)と言います。

アンテとレトロ

特に循環器外科分野での心筋保護や、循環器内科でのにおいてカテーテル治療に使用されることがあります。

心筋保護においてのレトロ

特に、心筋保護分野においてのレトロは、冠状静脈の出口である冠状静脈洞にカニューレを挿入し、冠状動脈〜大動脈に向かって逆行性に心筋保護液を注入することを指します。

冠状静脈洞の位置

同じ心筋保護でも挿入経路が違うため、そのカニューレの構造も大きく異なります。

以下に主な心筋保護用のカニューレ三種をイラストで乗せておきますので、全然形が違うという認識だけ出来れば大丈夫です。

アンテレトロセレクティブ

まとめると

レトロとは…

一般的な方向とは、逆向きに入れること

特に自然な体の流れとは逆向きに注入(または挿入)することを指す

特定の分野でしか使用されない

ということです。

ここでは心筋保護の分野を主に取り上げましたが、他の分野でも使用されています。

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